「ええやんか」が生まれた物語

この歌が生まれるまで、40年かかりました。

「ええやんか」という歌の種が生まれたのは、今から40年ほど前のことです。

そのとき、すでに現在の歌詞やメロディがあったわけではありません。けれど、日々の暮らしの中で感じたこと、人の弱さやあたたかさ、思うようにならない人生を笑って受け入れる大阪の感覚が、心のどこかに残りました。

すぐに歌になったわけではありません。

仕事や暮らしの中で、さまざまな人と出会い、喜んだり、悩んだり、転んだりしながら、長い時間が過ぎていきました。

駅の改札を抜けた帰り道。
立ち食いうどんの、あたたかいダシの匂い。

突然の雨に降られ、コンビニの軒先で雨宿りする人たち。
普段なら話すことのない人同士が、雨をきっかけに言葉を交わし、最後には一緒に笑っている。

そうした何気ない風景が、40年前から心に残っていた思いと少しずつ重なり、今、「ええやんか」という一つの歌になりました。

人生には、上手いこといかない日があります。
財布が寂しい日もあれば、昨日まで悩んでいたことを、いつの間にか忘れている日もあります。

けれど、すべてを解決できなくてもいい。
何も豪華なものがない夜でも、あたたかいうどんを食べ、誰かと笑えたら、それで少し救われる。

転んでも、また立てばいい。

「こうして生きてるだけで、ええやんか」

これは、誰かを励ますためだけの言葉ではありません。
長い時間を生きてきた自分自身にも、そう言ってやりたいと思って生まれた言葉です。

現在69歳。
年齢を理由に歌い始めたのではありません。

40年前に心に残った小さな種が、さまざまな記憶や経験を重ね、今ようやく歌になった。それが、私が今、KAWACHIANとしてこの歌を届ける理由です。

「ええやんか」が、上手いこといかない一日の終わりに、誰かの心を少しあたためる歌になればうれしく思います。

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KAWACHIAN
AMRM Music

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